【栄養士からのあったか健康通信】です!
今週は石崎が担当します。
突然ですが、みなさん!
『サステナブルフード(sustainable food)』という
言葉を聞いたことがありますか?
サステナブル(sustainable)は、
sustain(持続する)とable(可能な)を組み合わせた
言葉であり直訳すると【持続可能な食品】となります。
【持続可能な食品】とは、食品を生産・消費する過程で
地球環境を壊さず、資源も使いすぎず、今の食生活を
今後も続けられるよう配慮して作られた食品のことです。
今回、皆さん一人ひとりが普段の食生活に関心を持ち、
解決策を考えるきっかけになることを願い、
『サステナブルフード』について紹介していきます。
食品の生産は無限ではなく有限!?
皆さんにとって食品を選ぶ際のポイントはありますか?
価格や品質、デザイン、大きさなどでしょうか。
私たちの周りには沢山の食品があふれているため、
「必要な食品を、必要な時に、必要な量を購入できる」と
思いがちですが、実際、食品の生産量には限りがあるのです。
無計画な食品の生産・消費は大量廃棄につながり、
廃棄により生じたエネルギーは温暖化や環境汚染の
原因となり食品の生産環境を悪化させる恐れがあります。
それだけでなく、食品の廃棄には膨大なコストを必要とし、
日本では年間約8000億円という税金が食品の廃棄に
利用されているそうです。
サステナブルフードを取り入れてみよう!
次に、サステナブルフードを取り入れる方法を紹介します。
①認証ラベルを手がかりに食品を選ぶ!
認証ラベルとは、食品を生産・消費する際に
環境保全しているか、健康に悪影響を及ぼしていないか、
安全性や品質に基準値を設け、満たした食品に付けられます。
例えば、漁獲量を定めずに過剰漁業を行っていないか、
漁業により生態系のバランスを崩していないかなど
水産資源と環境に配慮した漁業で獲られた水産物には
MSC(海のエコラベル)が付いているそうです。
また、自然環境を守るため、農薬や化学肥料を使用せず
生産された野菜や果物には有機JASマークが付いているので
近くのお店で探して手にとってみてください。
②植物性代替肉を選ぶ!
牛、豚、鶏などの飼育には、広大な土地や大量の水が
必要であり、牛肉のステーキ1kg作るだけでも、
家庭の浴槽の75杯分(約1万5千L)の水を使用します。
一方で、大豆・小麦・などを材料として作られる
植物性代替肉は、広大な土地や、大量の水を必要とせず、
森林の過剰伐採や水資源の大量消費を防ぎ、
地球環境への負担を減らすサステナブルフードの一つです。
ちなみに、代替肉は、肉の見た目や味、食感を再現しているため、
「大豆ミート」「フェイクミート」と呼ばれています。
代替肉はたんぱく質を豊富に含んでいる上、
畜産肉と比較し低カロリー・低脂肪であるため
脂質の摂取量を抑えたい方にもおすすめです。
私たちの食生活が鍵となる!
私たちの食品の選び方が生産者に持続可能な食品を
生産することの重要性を伝えることにつながります!
つまり、私たちの食品の選び方によって食品市場は
良くも悪くも変えることができるということです。
飽食時代から飢餓時代に移り変わっていることを忘れず、
一人ひとりの心がけが環境に変化をもたらすという
意識を持って生活していきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます
まとめ
食品の生産は無限でなく有限!
限りある食資源をみなさんで大切に利用していきましょう
身近にあるサステナブルフードを探してみよう!
私たちの身の回りにはたくさんのサステナブルフードがあります。
ぜひ、探してみましょう!